2020年12月18日 国際移住者デー
国際移住機関(IOM)事務局長 アントニオ・ヴィトリーノ
国際移住者デーに寄せたビデオメッセージ
昨年の国際移住者デーには、社会的結束の重要性に注目し、コミュニティで移民を助ける社会の寛容さを認識しました。当時は2020年がどのような状況になるかわかっていませんでした。
移民こそ 困難な時期 の強靭性に優れていると訴えたいと思います。しかし、移民も私たちもこんな風に試されるとは思っていませんでした。
今年、私たちは移民が社会で果たす重要な役割を目の当たりにしました。新型コロナウイルスとの闘いの最前線で、病人を世話し重要なサービスを維持していました。
パンデミックへの対応から この数カ月で復興に移行する中、今年目にした献身と起業家精神によって、移民は通常の生活に戻るために重要であると再認識されました。
しかしこれを実現するには 、多くの国がすでにしているように、社会サービスへのアクセスを保障したり、移民が取り残されないようにしたりするなど、新型コロナウイルス対策に移民を完全に含めなければなりません。
移民は困窮していると感じています。最初に解雇され 再雇用されるのは最後です。
経済的に恵まれず、多くが足止めされて帰国ができず、もっと多くの移民は、安全への配慮なく帰国を強要されました。極端な場合、移民は犯罪者が脆弱性を利用した搾取の被害に遭っています。
人権は、英雄か被害者かで獲得が決まるのではなく、出身、年齢、性別、地位に関わらず、全ての人が享受します。しかし、移民が彼らのそして私たちの復興に貢献するのなら支援や保護が必要です。
ワクチン接種が可能になれば、 在留資格に関わらず 移民も国のプログラムに平等なアクセスを保障されるべきです。特別なグループとしてではなく 、友人や隣人 、同僚としてです。
コロナウイルス感染症に対するグローバルな取り組みは、人の移動について改めて考え、「安全で秩序ある正規の移住に関するグローバル・コンパクト」(GCM)の理念を実践し 豊かで健康で強靭なコミュティを構築する機会をくれました。
私たちはともにこれを実現することができます。
#国際移住者デー #MigrantsDay
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