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福島県 駐日代表が小中学校で国際教育

東日本大震災やその他自然災害の影響を受けた福島県の学校において、望月大平IOM駐日代表が国際教育の授業を6月末に実施した。

訪問先は伊達市立石田小学校と三島町立三島中学校で、公設国際貢献大学校の調整のもと、児童の国際情勢への理解を促す「キッズ・アンバサダー・プログラム」の一環として行った。

望月代表はIOMの役割や移民を取り巻く世界や日本の状況、また、ジンバブエやソマリア、イラクにおける緊急人道支援をはじめとする自身の経験を子どもたちに伝えた。講演後には生徒からの質問を受け、いろいろな背景を持った人たちと一緒に暮らしていくことの大切さや、人のために働くことの意義について意見交換を行った。

講演の前には子どもたちと一緒に給食を食べ、名刺交換を行う機会を設けた。今まで活動をしてきた国の景色や好きな食べ物などについて会話をし、楽しいひと時を過ごした。

子どもたちからは、「危険があっても誰かのために命懸けで頑張れるようになりたい」や「いろいろな国の人とかかわりを持つことはとても素敵なこと」、「願い続ければいつか夢は叶うと思った」といった感想が聞かれた。

望月代表は「世界で起きていることや人の移動について知ってもらうことができた。特に地方の生徒は国連やその活動などを身近に感じられるような機会が限られているので、今後も依頼があれば積極的に授業をしていきたい」と話している。

その後は宮城県に移動し、東北大学の国際戦略講座に学外講師として出席した。受講生はこれまで世界で発生した象徴的な出来事と国連の対応について発表。その後、ウクライナ問題をテーマに、国連の対応や安全保障理事会の体制について望月代表と白熱した議論を行った。

*写真は公設国際貢献大学校提供