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トルコ地震 IOMの緊急支援物資がトルコからシリア北西部へ出発

シリア北西部 地震の被害の様子 Photo: IOM 2023

【ジュネーブ】トルコ南部のシリアとの国境付近で起きた大地震の被災者支援として、国際移住機関(IOM)の緊急支援チームは2月9日、トルコ南部のガジアンテップにある倉庫からトラック6台分の救援物資を積み込み、シリア北西部に向けて出発した。地震後の国境を越えた物資輸送は、国連機関の中で初めてとなる。

今回IOMが輸送した救援物資は、毛布、マットレス、テント、シェルター関連、ソーラーライト、その他基本的な物資で、現地の協力団体と連携して5,000人以上の被災者支援に充てられる。

トルコとシリア北西部を襲った2月6日の大規模な地震により、多くの人々が命を落とし、負傷した。

アントニオ・ヴィトリーノIOM事務局長は、「これはこの地域における大災害であり、私たちの心は愛する人や家、生計手段を失った多くの人とともにあります。私たちは現在、政府関係者とも緊密に連携しながら、できる限りの支援をしており、最も影響を受けた人々に支援が迅速に届くように努めています。」と話した。

12年近く続く紛争により、1,530万人ものシリアの人々が緊急人道支援が必要な状況に置かれている。長引く紛争により基本的なインフラやサービスはすでに崩壊しており、シリア北西部だけでも、人道支援を必要とする410万人もの人々が、凍えるような寒さの中で非常に厳しい生活環境に耐えながら過ごしている。

IOMトルコ事務所は2014年、命を救う人道支援物資の調達や保管、輸送、配布を中心とした、シリア北西部への国境を越えた支援事業を開始した。それ以降、IOMの国境を越えたシリアへの支援活動は拡大し、シェルター、水・衛生、救援物資、保護、食料安全保障などの支援を提供してきた。

IOMは国際社会に対して、この悲劇の影響を受けたすべての人々と連帯し、資金を投入し、高まる支援ニーズに一致団結して応えるように訴えている。