アラブ首長国連邦（UAE）のドバイで開催中の国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議（COP28）に向けて、エイミー・ポープ国際移住機関（IOM）事務局長が声明を発表しました。

（和訳）

科学は明白であり、新たな警鐘を鳴らしています。

「産業時代前と比べ、世界の平均気温は、間もなく 1.5度以上も上昇する」

すでに世界中でその影響が見て取れますが、激しさを増す気候変動と異常気象は、各地で避難を引き起こしています。

地球上の国内避難民の半数以上が気候変動の影響による災害が原因で発生しており、昨年だけで3,260万人が増加しました。

気象現象の頻度や期間、激しさがひどくなれば、数字が大きくなるだけです。

私たちはCOP28で、あらゆる解決策と意思決定の中心に被災した人々自身を据えるべく、速やかな行動を促す声を上げる一員となります。

IOMは、世界のリーダーに以下の3点を要請します。

・気候変動の影響に最も晒されやすい国や人を守るために、誰もが使いやすく、持続可能な経済的な支援を拡充すること

・気候変動に適応していくための戦略に「人の移動」を取り入れること

・被災からの回復力（レジリエンス）向上を共通の優先課題とすること

私たちは、最も弱い立場にある人々を救い、守るために、共に協力し一歩を踏み出せます。

しかし、これ以上猶予はありません。

すべての人の安全な明日のために、今こそ行動が必要なのです。