ニュース
Global

アフガニスタン 緊急人道支援に2400万ドルの支援を呼びかけ

Photo: IOM/ Muse Mohammed 2021

IOMはこのほど、アフガニスタンにおいてこの2カ月の間に国内避難民となった数十万の人々を含む、増加する緊急人道支援のニーズに対応するための2,400万ドルの支援を国際社会に呼びかける緊急アピールを発表した。

「我々はより差し迫った、命を救うための支援をさらに増強して行えるように努めています。IOMは、アクセス面と安全面で可能な限り人道支援活動を継続します。紛争と干ばつにより引き起こされ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によってさらに多数の避難民が発生し、貧困と食料供給の不安定さを深刻化させ、人道支援と保護の甚大なニーズを生んでいます。」と、スチュアート・シンプソンIOMアフガニスタン事務所代表は話す。

優先事項には、シェルターや生活物資、水衛生事業、保健、保護、国境地帯における複数のセクターにまたがった人道支援、緊急生計支援、社会一体化支援などが含まれると、シンプソン代表は話した。

アフガニスタンには、550万人の国内避難民がいる。そのうち、55万人以上が2021年に新たに国内避難民となっており、その半数ほどが7月以降に故郷から避難している。

「不適切なシェルターや衛生・保健施設へのアクセスが不十分なことにより、人々は非常に不安定な生活環境に置かれています。我々の対応は、アクセスが阻害されないことと職員全員の安全を前提として行われます。」とシンプソン代表は付け加えた。

IOMのアピールは、緊急対応と保護モニタリングチームによるデータと調査に基づいたもので、現行のアフガニスタン人道対応計画において全人道支援団体が必要としている13億ドルに追加要請するものである。2021年当初、アフガニスタンの人口4,000万人のうち、1,000万人の子どもたちを含む、人口の半数がすでに人道支援を必要としており、支援の必要性は今後も増すと考えられる。