人身取引根絶のために、サバイバーと共に立ち上がろう

何らかの強制的な手段で、搾取の目的で弱い立場にある人々を、別の国や場所に移動させることを「人身取引」と言います。

一般的に、性的搾取のために若い女性や子どもが国際的に取引されることがイメージされますが、 実際には男性や大人が、強制労働や物乞い、臓器摘出のために犠牲となる場合も見られます。

2021年には、世界中で推定5,000万人が強制労働や強制結婚といった「現代の奴隷制」の下にあるとされ、この問題について理解を広め、対策を強化することはきわめて重要です。

 

被害者の声に息を吹込み、人身取引根絶のために立ち上がろう

IOMは、ベトナム系アメリカ人で、テレビ司会者兼プロデューサーとして活躍するジーニー・メイとパートナーを組み、「私の声を与えよう(英題:I Lend My Voice)」キャンペーンを立ち上げました。

人身取引被害者やそのサバイバーにとって、自ら声を上げることは安全上の理由などから簡単ではありません。著名人が彼らの声を代読することで、私たちは人身取引被害者が直面する過酷な経験に光を当て、共感を呼び、そして撲滅へ向けた一歩を促すことができます。

本キャンペーンには、中南米にルーツを持つ俳優のディエゴ・ティノコ、アフリカ系アメリカ人で女優のシャノーラ・ハンプトン、ガイアナ出身の父を持つイギリス人歌手のレオナ・ルイスと、自らも「移住」と関係の深いバックグラウンドを持つ著名人が参加しています。


 

被害者らしき人をみつけたら、警察などに連絡を

キャンペーンを通じて、人身取引の実態や兆候について学び、もし身の回りで被害者らしき人を見つけることがあったら、被害者に目撃者にとっても安全な方法で警察などに連絡してください。私たちの住んでいる町にも、外国などから連れて来られて身の自由を奪われている人がいるかも知れません。

また、このキャンペーンや動画を広めることも、人身取引の撲滅に繋がります。

 

 

I Lend My Voiceキャンペーンの英語ページからは、IOMへのご寄付も受け付けています。

IOMの人身取引対策について詳しくはこちら

 

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このキャンペーンはジーニー・メイの協力で発案・制作されました