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IOM親善大使 新たに9名のアーティストとアスリートが就任

【ジュネーブ発】国際移住機関(IOM)は、昨年11月にIOM初のグローバル親善大使に就任した陸上のオリンピック金メダリストであるモー・ファラー氏に加え、新たに、エンターテイナーやアーティスト、スポーツ選手など著名人9名が親善大使に就任したと発表した。

新たに任命された親善大使は、移住が機会をもたらすことや、移住によって様々な才能が世界中で発揮されることが可能になると伝えていくため、その名声とともにIOMを支援する。

 

新たな親善大使には、以下の個人8名とプロサッカーチーム1つが選ばれた。

(カッコ内の地域・国名は親善大使としての主な活動予定地)

  1. アマ・K・アベブレッセ(Ama K. Abebrese ガーナ:女優・テレビ司会者)
  2. ニコラス・マリン・ベニテス(Nicolas Marin Benitez アルゼンチン及びアルバ島:写真家)
  3. ポール・チョイ(Paul Choy モーリシャス:写真家)
  4. ムクタル・ディアカビ(Mouctar Diakhaby ギニア:サッカー選手)
  5. コフィ・キナータ(Kofi Kinaata ガーナ:シンガーソングライター)
  6. ジャナン・ムサ(Dzanan Musa ボスニア:バスケットボール選手)
  7. ミレラ・スーラ(Mirela Sula アルバニア:心理学者、ジャーナリスト、作家)
  8. ディマシュ・クダイベルゲン(Dimash Qudaibergen アジア地域:カザフスタン出身のシンガーソングライター)
  9. クラブ・アトレティコ・ペニャロール(Club Atletico Peñarol ウルグアイ:プロサッカーチーム)

 

エイミー・ポープIOM事務局長はこのように述べた。

「IOMの新しい地域親善大使と国別親善大使に、素晴らしい方々をお迎えできて、大変嬉しく思います。親善大使の皆様は世界中で活躍する先駆者であり、周囲にインスピレーションを与える存在です。そして今から、彼らは新しい形の貢献として、適切に管理された移住を支え、移動する人々の生活を向上させる、私たちの取り組みに加わるのです。」

 

新たな親善大使は、各国のIOM代表によって正式に推薦され、厳正な審査と評価プロセスを経て選出された。

親善大使には、変化をもたらすことが期待されている。中央アジアをはじめ各地で人気を誇る歌手のディマシュ・クダイベルゲン氏は、就任にあたり、こう述べた。

 「IOMのアジア地域親善大使として、移民の人権のために活動することを誇りに思います。世界が、一人ひとりが守られ、開かれた機会のある場所であるように団結しましょう。」

また、ギニア出身の両親の下フランスで生まれ、現在スペインリーグを拠点に、サッカーギニア代表としても活躍するムクタル・ディアカビ氏は就任にあたり「自分の家族の経験から、私は適切な方法による移住は有益だと思います。IOM国別親善大使として、私自身が持つ文化的な遺産とスポーツの経験を活かし、人々の意識を高める手助けをしたいです。」と話した。

 

1951年に設立されたIOMは、移住の分野を主導する政府間機関であり、「正規のルートを通して、人としての権利と尊厳を保障する形で行われる人の移動は、移民と社会の双方に利益をもたらす」という基本理念を活動している。2016年に、国連システムに加盟した。