スリランカ 仮設住居で平穏な生活の第一歩を 2005年6月 大野拓也

スリランカの東部と南部において、IOMは2005年6月半ばまでに、約4年間使用可能な仮設住居約1,278軒を建設しました。すでに4,728人がIOMが建設した新しい住居で暮らしています。

スリランカ 仮設住居で平穏な生活の第一歩を踏み出してほしい

2005年6月21日

IOMスリランカ事務所
仮設住居プロジェクト担当 大野 拓也(おおの たくや)

赴任以来関わってきた仮設住居が、次々に被災者に引き渡されています。被災者の手によってペンキが塗られた壁、敷地内に響く子供たちのはしゃぐ声、台所から煙とともに漂ってくる食事のにおいは、私たちに復興の兆しを感じさせてくれます。現在は、仮設住居の建設とともに、電気工事、集会所(地域センター)の建設にたずさわっています。すでに入居が始まっている現場で作業をしていると、被災者より紅茶やお菓子の差し入れを頂くことがあります。

6月9日、カルタラ県のサイトにおいて、IOMは完成した仮設住居60軒の住人への引き渡しを行いました。開所式では、県知事や政府の大臣とともに関係者として壇上に並びました。社会福祉大臣が、入居する子供たちが遠方にある学校へ通えるようにスクールバスの巡回を約束してくれました。IOMからは上司のクリス・ガスコン氏が挨拶をし、彼の紹介を受けて私も客席にむけて手を振りました。

和やかな雰囲気で式典は進み、仮設住居に入居する被災者代表の挨拶となりました。現地語(シンハラ語)でしたので詳細は理解できませんでしたが、途中で彼女の声が涙声となり、ふと会場を見ると、ほとんどの人が泣いていました。つられて、私ももらい泣きをしそうなりました。式典の最後に、入居者へ鍵を手渡しました。一刻も早く平穏な生活を取り戻してほしいと願います。