駐日事務所 インターン体験 2016年2月

「チャレンジする心」 IOMとの出会いと9か月
竹内 拓海

(インターン期間:2015年6月 - 2016年2月)

最初のIOMとの出会いは、2013年のグローバルフェスタでした。雨の中、ブースでクイズを答えて、優しそうなスタッフの方から、IOM特製のカバンを頂いたことは、今でも覚えています。このときは、まだ国際協力の国の字も知らないような大学1年生でしたが、グローバルフェスタへ行こうと思ったのは、まずは知ることから始めようと思ったからでした。

グローバルフェスタ2015にて(中央が筆者) ©IOM2016二度目にIOMと出会ったのは、それから2年後のタイのウンピャン難民キャンプでした。前回の出会いから間が空いてしまった代わりに、私は海外でも国際協力の活動をするようになっていました。聞くだけではなく、実際に見ることが大切だと思ったからです。その時はちょうど、IOMの職員の方が、難民の方の家の前に車を停めて、第三国定住のお手伝いをされているところでした。すぐに、グローバルフェスタで、IOMの活動について学んでいたことを思い出しました。しかし、学生の自分にとっては、国際機関のIOMがどこか雲の上の存在に見えて、活動する職員の方にも話しかけることすらできずに、ただIOMの車の写真を撮っただけで、通り過ぎてしまいました。そんな未練がましい思いをしながら、写真に写った、車とそれに貼ってあったIOMのステッカーが頭から離れませんでした。あの、地球に囲まれた家族の姿のロゴマークです。

二度あることは三度ありました。帰国後、難民キャンプでの経験や原体験を生かして、国際協力の活動を、新しいフィールドでしたいと思うようになっていたときです。私は、IOMがインターンを募集していることを知り、すぐに応募していました。私は、将来国際機関を相手にした仕事をしたいと考えているので、実際に国際機関で働いて、そのスタイルを学ぶのが一つの夢でした。そういうこともあり、この好機を逃さないように、深く考えず、すぐにアプライしました。きっと、心の中には、「どうせ学部生は受からないのだから、当たって砕けよう」という、なりふり構わずさがあったのだと思います。しかし、幸運にも砕けることはなく、採用して頂けることになりました。これが、IOMとの三度目の出会いでした。

国際移住者デーに際し、駐日事務所にて、 命を落とした移民に思いを馳せるキャンドルナイトを実施 © IOM 2016三度目にして仲間に入れて頂けた喜びは大きかった半面、国際機関で働く職員の方々と一緒に仕事をするということに、とても肩の力が入りました。自分への期待もあるからそれ以上で応えなければならないだろうし、足を引っ張ってもいけないという気持ちでした。しかし、職員の方が食事へ連れて行ってくれたり、丁寧なブリーフィングや研修を行ってくれたりしたことで、むしろ職員の方と一緒に仕事をすることが、楽しいということに気が付きました。確かに、上司と部下の関係は厳しいのかもしれませんが、人間としての関係は、職員の方のおかげで、とてもスムーズに構築することが出来ました。ただ、やはり職員の方から期待されていることには変わりありませんでした。でも、見方を考えれば、恵まれた環境で、やりがいのある仕事を任されるということです。だから、肩に入った力で硬直するのではなく、それを「期待に応えなければ」という闘争心にかえることにしました。(同期のインターンさんはいなかったので)歴代のインターンさん負けないように、力を尽くしました。どの業務も、速く・確実に・クオリティ高くを、意識して行うことで、日々の仕事がとても充実したものになっていくのを感じました。グローバルフェスタでは、企画を任せてくださり、職員の方のサポートやアドバイスを受けながら、無事成功させることが出来ました。また、私が得意とするチラシやWebバナーのデザインをしたことは、とてもやりがいがありました。時には、上手くいかないこともあり、職員の方に叱咤激励されてきましたが、そのおかげでかなり事務能力や、ビジネスマナーは成長したと思います。とても、貴重な経験をさせていただきました。有難うございました。

最後に、これから移民の方に貢献したいとか、IOMに入りたいとか、国際機関に挑戦したいという方に、メッセージを書いて、締めくくりたいと思います。私が、IOMのインターンに応募する際、前任のインターンさんの記事にとても勇気づけられました。彼女が言うように、IOMでは広くインターンの門戸が開かれています。前半で書かせていただいたように、人の移動に関する問題と関わりが薄かった自分も、チャレンジ精神からIOMとの縁が生まれることになりました。ぜひ、チャンスを生かして、自分の思いを実現させてください。この記事で新しいIOMメンバーが増えることを願いながら、私もIOMでもらったチャンスや経験を生かして、これからも社会を変えていきたいと思います。