日比両国におけるNGOによる共同声明

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新日系フィリピン人(Japanese-Filipino Children; JFC)に関わる日比両国におけるNGOと支援団体は、JFCに関わる問題や関心事について、JFCのための活動を継続し、専念することをここに誓います。われわれは、20年以上前からJFCの問題に取り組むべく支援を行ってきましたが、これまでにその信念が一度も揺らぐことはありませんでした。また、幾年にわたって、解決困難とも思われる課題にも絶えず取り組んできました。われわれは、希望や夢に満ち溢れた青年として開花するJFCが人としての潜在能力を最大限に生かせるように機会を提供し、かれらの成長を見守ってきました。JFCがお互いに絆を深め、サポートし、われわれNGOや他のJFCから学び、われわれが社会に発信するメッセージを取り入れてきました。われわれは、彼らのために、そして彼らと共にいました。

JFCの問題は、フィリピン人の母親と日本人の父親との個人間の問題ではないという強い信念をわれわれは繰り返し表明します。JFCは、フィリピンの社会経済的状況によって日本に移住してきた母親の子どもであり、それは、何万ものフィリピン人が彼女自身とその家族がより豊かな人生を歩めるようにという夢を実現するため、海外に出稼ぎに行くという状況から派生した問題です。また、企業戦士である日本人男性の外国人エンターテイナーに対する需要を満たすために生まれた問題でもあります。したがって、送出国であるフィリピンと受入国である日本という関係から捉えると、JFCに関する問題は日比両政府の責任ともいえます。よりマクロな視点では、グローバル経済の不均衡と不平等によって、何万ものフィリピン人やその他の途上国の人々が先進国の利益のために働くという状況によって引き起こされた問題でもあります。

JFCはフィリピン人の母親と日本人の父親との個人的な問題であるという通説を打開すべく、われわれはJFCに関わる問題や関心事に対する支援を行ってきました。われわれは、JFCに対する理解や人権尊重、福祉の促進が可能となる正当な政策の策定へ向けて、日比政府に働きかけてきました。また、両国における人々の意識向上についても取り組んできました。

さらに、JFCが日本で働くための人権の保障、日本での就業機会の増加、雇用の安定、そして他の日本人と同様の尊厳と尊重が得られるよう支援も行っています。

JFCと共にわれわれの困難は今後も当分続くと思われ、さらなる取り組みが必要です。JFCが父親の国籍を取得し、あるいは父親の出身国への自由な渡航を可能とし、文化継承のための権利が行使できるよう法的な障壁をなくし、さらなる国籍法の改正がなされる必要があります。

われわれ日比両国におけるJFCのためのNGOやその他支援団体は、かれらの人権と福祉の実現のために引き続き支援を行い、取り組んでいくことをここに表明します。われわれは、日比両政府、その他の国際機関と共に議論を深め、長い間未解決になっていた日比両国のJFCの問題に取り組み、その問題に対応することができることを願っています。そして、かれらJFCが国際社会において能力を発揮できる場所を追い求め、かれらの夢や大志を実現する手助けを行うために、力を尽くすことをここに誓います。