エジプトで暮らす日本人ユキコさん

移民一人ひとりには、移住先の社会の一員としての横顔があります。移民は移住先から利益を得ているだけでなく、移住先の社会に貢献する存在でもあるのです。

i am a migrantキャンペーンは、そんな移民一人ひとりのストーリーを届けます。

私たち日本人には、独自の歴史、文化、特徴があると気付いてほしい

iamamigrant yukiko

 

「東京の大学を卒業した22歳のときに日本を離れました。なぜかって?カイロに住んでいる友人がいたので、私も新しい国に行くことを決めたんです。エジプトの最初の印象はというと、知らない世界に転げ落ちた不思議の国のアリスのような感覚でした。
 
もちろん日本の食べ物は恋しいです。和食だけでなく、日本ではいろいろな種類の食べ物が日本人好みにアレンジされていますよね。日本で食べることのできる食べ物のすべてを恋しく思います。
 
カイロの街を歩いているとき、『右、左、前、後ろ、足元、頭の上に注意して』と、意識しています。めちゃくちゃな運転の車がたくさんいますし、路上には穴や障害物も多いので、要するに全方位に注意しなければなりません。また自分自身に対して言い聞かせているのは、全てのことを自分の責任においてやり、自分の運命は受け入れるということです。
 
日本人らしさを保ちつつ、『郷に入れば郷に従え』のことわざに倣うようにしています。私の場合は「カイロに入ればカイロに従え」ですね。一番大切なのは、バランスを保つことです。道に迷い問題にぶつかった時は、中間の道を選択してバランスを保つようにしていました。
 
私の使命は、娘たちを精神的にも身体的にも健康に育てることです。彼女たちには、100%エジプト人、かつ100%日本人になってほしいです。50%エジプト人、50%日本人ではなく。
 
私にとっての故郷とは、母のいる場所です。最近ではテクノロジーのおかげで、家族や友人と連絡を取り続けることがとても楽になりましたね。
この国にいるときは、『他者に誠実であれ、他者のチャンスを邪魔するな、他者をうらやむな』がモットーです。
 
私たち日本人には、独自の歴史、文化、特徴があると気付いてほしいです。」

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