移民の密入国 - データに基づく初めてのグローバル・レポート発表

Press Release —Local November 10, 2016

移民の密入国 - データに基づく初めてのグローバル・レポート発表

移民の密入国 - データに基づく初めてのグローバル・レポート発表

移民の密入国 - データに基づく初めてのグローバル・レポート発表移民の密入国は、溺死やトラックの中で亡くなるなどの悲劇が起こると、実際に目にすることになるが、こうした事例は氷山の一角に過ぎない。

今月、報告書『移民の密入国についてのデータと研究 - 事例に基づいたグローバルレビュー』が発表されたが、これはトルコ政府の援助のもと、IOMと様々な専門分野の研究者との協力で完成したもの。

「密入国の仲介業者を頼ってしまうと、移民は虐待や搾取の被害に遭いやすくなります。現在の差し迫った状況の中で、各国政府は移民の人権保護と国境管理の責任を果たせるか試されています。こうした背景に対して、報告書は人の密輸の現象への理解を深め、移民の保護を改善するためにどのような対応が可能かといった示唆を与えてくれます。」と、ウィリアム・レイシー・スウィングIOM事務局長は言う。

報告書によれば、移民の密入国に関して、国境を越えた犯罪としての側面から、ルートや、犯罪ネットワークや口利きなどの人の密輸組織、人の密輸業者のプロフィール、料金や支払いなどについて、重要な研究がなされている。同様に、移民の密輸については、特に経済的・社会的プロセスについての学術的な文献が増えている。

しかし、非正規の手段による人の移動への影響(拡大しつつある規模や、地理的多様性と変化)だけでなく、虐待や搾取といった移民への直接の影響など、特に移民の密入国に関わる移動のパターンやその過程に関する研究とデータはまだまだ不十分である。

体系的、かつ地域によるデータと研究の溝を埋めることで、密入国の現象への理解を深めたり、政府による秩序ある人の移動の管理能力を向上させながら、移民をより良く保護するにはどのような対応をしたらよいかについて、新たな方向性を見出せるかもしれない。

IOMによる移民の密輸対策は、4つの柱に基づいて実施されている。具体的には、密入国する移民への保護と支援の提供、移民の密輸の原因への対処、密入国をさせないための政府の能力向上、移民の密輸について研究とデータ収集の強化といった活動を行っている。

※『移民の密入国についてのデータと研究 - 事例に基づいたグローバルレビュー』(英文PDF)のダウンロードはこちら